狼と香辛料

あらすじ

◆概要
行商人ロレンスと狼の化身ホロとの旅模様を描く中世ヨーロッパ風ファンタジー。

◆おすすめする人
・中世のヨーロッパの世界感が好きな人
・ビジネスにおける駆け引きが好きな人
・ケモノ娘が好きな人

◆あらすじ
商取引のため訪れたパスロエ村を後にした行商人ロレンスは、その夜荷馬車で眠る少女を発見する。狼の耳と尻尾が生えたその少女は自らをホロと名乗った。パスロエ村に豊作を司る神として数百年にわたり住み、収穫を見守ってきたが最近の農業技術の発達によって自分の存在意義を失ったと感じたホロは故郷に帰りたいので連れて行ってくれと頼む。賢狼ホロが自分にも何か良いことをもたらしてくれるかもしれないと考えたロレンスはホロと旅をすることに決める。この2人旅と各地で行うビジネスを通してロレンスは人間としても商人としても大きく成長していく。

◆おすすめポイント
第12回電撃小説大賞の銀賞及び、2007年の『このライトノベルがすごい！』で一位を獲得したライトノベルをアニメ化した作品。ラノベでは珍しい経済をメインテーマにしている。経済の仕組みやビジネスにおける駆け引き、心理戦等は馴染みのない人には良い勉強になるだろう。またホロとロレンス、二人のやり取りが巧妙で面白い。100年を生きる狼なので基本老獪なのだが、ロレンスといる時のホロは表情豊かで可愛さ満載。旅を通して徐々に深まっていく二人のラブストーリーにも注目だ。絵本のような雰囲気の中世ヨーロッパ風の世界感で落ち着いて見れる作品。