蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-

あらすじ

◆概要
霧の艦隊によって制海権を失った人類、同じ霧の艦隊の潜水艦イ401の艦長千早 群像はクルーと共に霧へ戦いを挑む。

◆おすすめする人
・SF艦隊作品が好きな人
・艦隊の擬人化作品が好きな人
・軍艦が好きな人

◆あらすじ
西暦2039年、突如として霧と共に謎の大艦隊が世界各地に現れ、人類に対し攻撃を仕掛けてきた。それらは第二次世界大戦時の軍艦を模した形をしているが、現代の科学力を遥かに凌ぐ超兵器を搭載し、乗員なくして動く独自の意思を持つ艦たちだった。霧の艦隊と名付けられたこの勢力に対し人類は持ちうる戦力を投入し最終決戦「大海戦」をしかけるも、霧の艦隊の圧倒的な武力の前に脆くも敗れ去った。この敗戦により人類は制海権を奪われ各地に孤立し、衰退の一途を辿っていった。
霧の艦隊の出現から7年後の西暦2046年、元士官候補生千早 群像は霧の艦隊の潜水艦イ401とそのクルーたちと共に人類にも霧にも属さず単独で活動していた。分散首都となった長崎に寄航した群像は、軍務省次官補上陰 龍二郎から対霧用兵器「振動弾頭」のサンプルをアメリカへ護送して欲しいと依頼を受ける。この依頼を受け群像は移送する振動弾頭のサンプルを受け取りに横須賀港を目指す。しかしそれを阻止しようと東洋方面第一巡航艦隊・旗艦・コンゴウ、重巡洋艦・マヤ、重巡洋艦・タカオが動き出す。

◆おすすめポイント
『ヤングキングアワーズ』でArk Performanceが連載中の漫画をアニメ化した作品。登場人物を含め、作中の動く物体の殆どがフル3DCGで制作されている。そこから展開される戦闘シーンは圧巻の迫力。戦闘内容も波動砲など圧倒的火力を誇る重巡洋艦以上の艦に潜水艦でどう戦うか等、人間を乗せることによって生まれる戦術の重要性というものを上手く表現している。そしてそこからこの作品の魅力の一つであるメンタルモデルの差別化と進化が生まれてくる。人間ではない、メンタルモデルとして存在している彼女たちの生きかたにもぜひ注目して欲しい。
また、アニメ版は原作を大きく改変しているので、どちらか一方でも気に入った人は両方見るのがおすすめだ。