大正野球娘。

あらすじ

◆概要
大正の世でひたむきに野球に打ち込む9人の乙女たちの活躍を描く。

◆おすすめする人
・大正ロマンが好きな人
・野球が好きな人

◆あらすじ
時は大正14年。良家の子女が集う東邦星華高等女学院に通う鈴川 小梅は親友である小笠原 晶子に男子がすなる野球というものをやらないかと誘われる。きっかけは晶子がとあるパーティーで許婚である岩崎 荘介から言われた「女性は社会進出せずに家庭に入るべきだ」という発言。これに反発した晶子は彼が打ち込んでいる野球でもって鼻を明かしてやろうと思ったのだ。野球のことなどまったく知らない二人だったが、まずはクラスでメンバーを募ることにする。幸先良く3人ほど集まってくれたのでまずは野球を見学しに行くことにするのだったが、そこで男子の練習風景を目の当たりにし、さらに男子と試合をするなんてと、恐怖を覚えた3人娘は逃げ出してしまう。再度メンバー集めを開始する小梅と晶子だったが、なかなかいい返事がもらえない。しかし晶子は諦めない、その根性でメンバー集めも野球の練習もこなしていく。手始めに野球経験者の宗谷 雪、参謀役の川島 乃枝が加入し、そんな彼女に呼応するかのように野球娘たちはひたむきに練習に取り組んでいく。

◆おすすめポイント
大正時代ということで男尊女卑がまだ根強く残っている時代に、男子に野球で挑戦するという試みが斬新である。加えて晶子が許婚を野球で負かしてやろうだとか、そのような心意気ではなく、好きな人に分かって欲しい、認めて欲しいという気持ちのほうが強いことも惹かれるポイント。そのような点も含めてとても爽やかな気持ちにさせてくれるスポーツアニメである。また服飾史上の過渡期として洋装と和装の混合が見られたり、小梅の実家の洋食屋含め大正時代の町並みも見所の一つだ。