憑物語

あらすじ

◆概要
「物語シリーズ」の一つ。憑喪神である斧乃木余接が吸血鬼性を失った阿良々木暦とその原因を探る。

◆おすすめする人
・西尾維新の作品が好きな人
・バトルアニメが好きな人
・妖怪・怪異などが好きな人

◆あらすじ
吸血鬼性を持つ高校三年生の阿良々木暦は、ある日妹である阿良々木月火と風呂に入ると、自身の体が鏡に映らなくなってしまったことに気づく。暦は、自分の影に住んでいる忍野忍という吸血鬼の幼女に血を吸わせると自身も吸血鬼のような力を持つことができるのだが、その現象は忍に血を吸わせていないのにも関わらず起きていることに疑問を覚え、不死身の怪異の専門家である影縫余弦と、その余弦と行動を共にしている憑喪神の斧乃木余接に相談する。その結果、それまで忍の眷属として吸血鬼性を帯びていたはずの暦は幾度となく忍に血を吸わせて吸血鬼性を帯びることで、暦自身が吸血鬼となり始めていることがわかった。暦が吸血鬼にならないためには、忍に血を吸わせないことが唯一の解決策であると余弦に言われた矢先、後輩である神原駿河の家に泊まっていた暦の二人の妹、火憐と月火が何者かに誘拐された。二人を取り戻すためには、暦の吸血鬼としての力が必要となるが…。

◆おすすめポイント
「化物語」から始まる物語シリーズ終幕3部作の一つ。吸血鬼性を持つことで、様々な怪異からの脅威を解決してきた暦だったが、今作ではその吸血鬼性を発揮することで自分が完全な吸血鬼になってしまう危険を孕みながら、妹たちを救うにはその吸血鬼性が必要となってくる。暦と忍がどのようにして妹たちを救うのかが、見どころになってくるだろう。久しぶりの登場となる影縫余弦など、シリーズのファンにも見どころが豊富で楽しめる作品となっている。