ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？

あらすじ

◆概要
ネットゲームの中で出会った高校生カップル・英騎と亜子が、ゲームとリアルの狭間で揺れ動く純愛ラブコメ。

◆おすすめする人
・ネットゲームをプレイしたことがある人
・現実逃避願望のある人
・高校生の恋愛事情に興味がある人

◆おすすめポイント
原作は聴猫芝居のライトノベル（※以下、ラノベ）『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？』。ラノベ作品のアニメ化は増加傾向にあり、近年のアニメ作品のトレンドと言っても過言ではない。ライトノベルアニメ（※以下、ラノベアニメ）の最大の特徴は、タイトル名がやたらと説明的で長たらしいことである。この長いタイトルが読者の興味を焚きつける。これはあくまで分かりやすい特徴のひとつだが、『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？』（※以下、『ネトゲの嫁』）の見所も、ラノベアニメの特徴によるところが多い。慣れないうちは非現実的な設定、独創的な表現やその描写に抵抗を感じてしまうかもしれないが、その抵抗感こそがラノベアニメの魅力であり、正しい楽しみ方なのである。
ラノベアニメの主人公（主に男子）は、基本良い思いをすることが多く、本作の主人公西村英騎（CV:豊永利行）も例外ではない。ネットゲーム（※以下、ネトゲ）を通じて知り合ったヒロインの玉置亜子（CV:日高里菜）は"訳あり"ではあるが、スタイルと顔の良い美少女だ。ラノベアニメのヒロインは大抵ルックスが良い。ただし、そのほとんどが"訳あり"になっている。性格がアレであったり、家柄がアレであったり、実は◯◯であったり、内情は様々だが、そうやってバランスを取らなければ単なるリア充で終わってしまう話だ。訳ありでなければ作品として成立しない。また、その訳ありの中身が作品のテーマとなっていることが多く、特にヒロインのキャラクター設定に注視してみると良いだろう。

本作の舞台は大きく分けて2つ。1つは現実世界、英騎や亜子の通う高校とネトゲ仲間が集まって発足したネトゲ部。もう1つはMMORPG「レジェンダリー・エイジ」、通称「LA」というネットゲームの中の世界である。