夏目友人帳

あらすじ

◆概要
妖が見える高校生夏目 貴志と用心棒ニャンコ先生が友人帳を巡って様々な妖と関わっていく。

◆おすすめする人
・妖怪もののアニメが好きな人
・ハートフルストーリが好きな人

◆あらすじ
幼い頃から妖怪が見えた夏目 貴志は周囲に理解されず親戚を盥回しにされ育ってきた。そんな不遇を見かねた藤原 滋・塔子夫妻は貴志を引き取り実子のように大切にしてくれて、二人の所に引越した貴志は高校生になりやっと落ち着ける場所ができた。
ある日の放課後夏目は妖に追われていた。こちらに引っ越してきてから妖に絡まれる機会が増えたと感じながら夏目は神社へと逃げ込むが、そこで注連縄を破ってしまい祠に封印されていた招き猫の姿をした妖に出会う。その妖は妖達を統べる契約書の束『友人帳』の話をし用心棒をしてやるから「先生」と呼べと言い出した。さらに様々な妖が友人帳を欲しており、人間の手に余るものであるからそれを渡せと言う。しかしニャンコ先生に対し夏目は、これは祖母の大事な遺品であり、今や自分と祖母レイコとの大切な"繋がり"であると話す。そして友人帳に名前を書かれた妖怪たちに名前を返したい、もし途中で命を落としたら友人帳は先生に渡す、だから協力して欲しいと言う夏目にニャンコ先生は本来の姿である上級妖怪「斑」の姿を以って、よかろう、見届けようと了承する。
以後夏目は様々な妖と関わり、今まで忌避するだけの存在と感じていた妖に対して考え方が少しずつ変わっていく。そして高校の仲間達やニャンコ先生との友情も少しずつ深まっていくのだった。

◆おすすめポイント
これまでにシーズン6までアニメが製作されている大人気の妖怪ハートフル漫画が原作の本作品。妖怪のせいで暗い幼少期を送ってきた夏目がその妖怪たちを通して亡き祖母の過去と全ての妖怪が悪ではないことを知り、なによりも妖怪の相棒ニャンコ先生と絆を深めていく。辛い目に合ってきたであろうに、善き妖にはなんとか力になってあげようと奮闘する夏目が本当に優しくて、そしてそんな夏目に答えてくれる妖たちの話は涙なしには見られない。友人帳から名前を返す時のフラッシュバックも感動に拍車を掛ける。
そして、アニメ化にあたり一番注目するのはニャンコ先生ではないだろうか。ニャンコ形態から斑に変化した際の声のギャップと夏目の危機を颯爽と救ってくれるその姿は本当にかっこいい。夏目を抜いて人気投票一位を獲得したのもうなずける。
夏目とニャンコ先生と支えてくれる家族や友人達の始まりの物語である本作、間違いなくおすすめの作品だ。