あらすじ

◆概要
妻から見た夏目漱石は、神経衰弱で胃潰瘍持ちの、好意を示すのが苦手な不器用な愛すべき男だった。

◆おすすめする人
・偉人だからこその苦悩が知りたい人
・内助の功ありがたさに納得できる人

◆あらすじ
陽気な鏡子が嫁いだ夏目金之助は、神経の細い男性だった。貧乏生活に耐え、教師としての転任に付き合い、外国へ留学する夫を家で待ち、お嬢様だった鏡子は、妻としてだんだんとたくましくなっていく。「漱石」として新聞に投稿するようになってからも、夫は型破りな性格が治らない。そこには実家と養家に複雑な事情も影響していた。やがて持病の胃が悪化し、療養生活を余儀なくされる漱石を、鏡子はしっかり最後まで支えていく。

◆おもしろポイント
夏目漱石が、お札で有名な穏やかな風貌とは程遠い、破天荒で狂気さえ感じられる気性の持ち主だったというイメージで、ストーリーが進んで行く。漱石役にエキセントリックな演技で定評のある長谷川博己を迎え、しっかりと内助の功を果たすけれど、いざとなったら黙ってはいない性格の良き妻を尾野真千子が表情豊かに演じる。
はたから見れば人も羨む著名人の一家が抱える苦労を赤裸々に描いていることで、定評のあるドラマ。