無料会員になる
・ドラマの各話の視聴記録を付けられる!国内ドラマを探す
My視聴記録を見る
みんなのおすすめドラマ
人気ドラマランキング
日本ドラマを探す
日本映画(邦画)を探す
女優・俳優から探す
洋画(海外映画)を探す
海外ドラマを探す
海外女優・俳優から探す
アニメを探す
声優から探す
バラエティを探す
画像出典:yahoo画像検索
懐かしく美しい日本の景色が寅さんシリーズには毎回ある。郷愁を誘う。山田洋次監督が、消えていく日本の美しい景色をフィルムに残すのがもうひとつのテーマです、といった趣旨のことを言ってるのをなにかで読んだ記憶がある。この作では奈良と京都が出てくる。しかしこのシーンは話の繋がりにすぎず郷愁はない。女に惚れた寅さんの行状が軸になって物語が進むのがこのシリーズの基本的な展開。この作品の相手は御前さまの娘(光本幸子)。当然葛飾柴又が舞台になる。朝の通勤ラッシュ、昼間の帝釈天の縁日、夕暮れから始まる飲み屋街、夜の駅のプラットフォーム。僕らの世代には「あの日に帰りたい」と思わせる郷愁がある。柴又ではないが、上野駅の食堂で寅さんが泣きながらラーメンを食う場面がある。郷愁溢れる食堂だ。後年の山田作品「幸せの黄色いハンカチ」で出所したばかりの健さんがラーメンとかつ丼をむさぼり食うあの有名なシーン同様の名場面である。語り口の巧さ、ツボを押さえた笑い、誰もが共感する台詞など、これから続く47作のエッセンスが既にこの作品に全て詰め込められている。
監督 | 山田洋次 |
---|---|
配給 | |
製作年 | 1969年 |
日本公開日 | 1969年8月27日 |
上映時間 | 91分 |