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画像出典:yahoo画像検索
唯一の東宝作品。当時の東宝の主要役者総出演で東宝の気合の入り方が伺える。物語は経営が傾きかけている老舗の造り酒屋を舞台としたホームドラマである。通常、小津の映画はどれもストーリーは似たような話ばかりの上、ドラマチックな展開はない。それが魅力なのだが、ではなにを観るかというと情緒とか雰囲気である。本作も情緒溢れた作品であるが、松竹作品では見たことのない見事なドラマチックな演出を見せてくれる。鴈治郎が死ぬ場面である。主役が死ぬのを、これほどあっさりと意表を突くような演出は見たことがない。僕はこのシーンのおかげで小津に嵌ってしまった。中村鴈治郎はかっては好き放題やってきた遊び人だったという雰囲気と、老舗の大旦那の貫禄を飄々と演じている。歌舞伎の人らしい身のこなしが素晴らしい。葬式での杉村春子がまた凄い。兄である鴈治郎のことを軽口を叩きながらゲラゲラ笑う。笑いながら次第に泣いて最後は号泣する。お約束どうりの展開だが、さすがに杉村が演じると先が分かっていても思わず感情移入してしまう。浮草にしろ本作にしろ、他社(松竹以外)で撮った映画のほうが娯楽性が強く面白い。因みに小津と森繁は全く合わなかったそうだが、鴈治郎の役を、「夫婦善哉」で柳吉を演じた森繁がやったら、それはそれで嵌り役だったのではないだろうか。
監督 | 小津安二郎 |
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配給 | |
製作年 | 1961年 |
日本公開日 | 1961年10月29日 |
上映時間 | 108分 |