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あらすじ

1960年代〜1980年代のブラジルの貧民街を舞台に繰り広げられる青春ヤクザ映画、すなわちブラジル版仁義なき戦い！あらゆる映像テクニックを駆使したスタイリッシュな語り口と実際にスラム街の住人をオーディションしたことにより生まれたリアルな演技は見ものです。公開当時のブラジル大統領が『多くの子供がみられるようにするべき』と公式に絶賛し、未だにブラジル映画といえば真っ先に名前が上がる大傑作。話の題材、ロケーション、役者陣と全てブラジルでなければ作れないであろう内容でありながら、世界中の観客に衝撃を与え心を鷲掴みにした普遍的面白さを持った映画です。一介のテレビマンだった監督のフェルナンド・メイレレスはこの映画で一気に名を馳せ、2016年のリオデジャネイロ五輪の開会式の演出を任されるほどの国を代表する人物になりました。ジャンル的にはバイオレンスやくざ映画ですが暴力描写の直接的見せ方の按配も絶妙で実はＲ指定はない映画なので、グロ描写が苦手ない人でも見られる映画です。また話は悲惨ですがブラジル人の気質や流れる音楽により乾いた爽快感も味わえる映画でもあります。また３人のタイプが違う男の成長過程を追った話でもあるので現在思春期だったりや思春期を経験した人には気持ちのわかる描写は多々あります。あらすじブラジルの貧民街ファベーラ、通称「神の街」。国内随一の治安の悪さで、子供ですら銃を持ち殺しあう弱肉強食の世界。そんな街で育った気弱な少年ブスカペは過酷な現実に直面しながら好きな写真の道で生きることを志す。一方リトル・ダイスという少年は子供時代から街のギャングなどの敵対者を殺し、街のボスになっていく。しかし暴力でしか人を支配するすべを知らない彼に反発を覚えるものも多く、ずっとリトル・ゼとつるんできた親友べネも彼に愛想をつかしていく。そんな中起きたある事件をきっかけに街はさらに混乱の様相を呈していく・・。